病気と漢方

生理と随伴症状

女性の生理のトラブル

生理は、女性の健康のバロメーターとなります。
生理前後におこる体調の変化、痛み・むくみ・便秘・下痢・不眠・イライラなどの症状は、お一人お一人の体質を知る手がかりになります。

西洋医学からみる生理のしくみ

脳のホルモンが卵巣に働き、女性ホルモンが分泌され、卵子の発育、排卵、子宮内膜は受精卵が着床しやすいようにフカフカになります。
受精しない場合、フカフカになった子宮内膜は剥がれ落ちます。これが生理の血です。

脳のコントロールによる女性ホルモンの分泌システム

漢方からみる生理

女性の体の変化は、7の倍数の年齢を目安とします。
7歳で歯が生え変わり、14歳で子宮に連なる気血水の通路である衝脈・任脈が通じることで初潮があり妊娠可能になります。西洋医学から見ると、性ホルモンが活発化します。
28歳で生殖機能はピークに達し、35歳から後は下り坂になり、49歳で閉経となります。

生理のトラブル

代表的なものをいくつかご紹介します。

@生理痛
痛みがおこるのが、生理の前か後か、刺すような痛みか、シクシクした痛みか、重だるい痛みか、温めると楽かどうか、などによって、痛みの原因がわかります。

生理の血が出て楽になる場合や血の塊がある場合は、瘀血や気滞
温めると楽になる場合は、寒邪
生理が終わる頃にシクシクとした痛みがある場合は、血虚、気虚

A胃腸症状(便秘・下痢・吐き気など)
生理が始まる前には、血を排出するための気が盛んになります。この気を衝気といいます。
元々胃腸が弱い方は、衝気によって胃腸の働きがやられてしまいます。胃腸の働きが弱くなることで、水はけが悪くなって下痢になったり、胃腸の運動が弱ることで便秘になったり、本来は身体の下へ食べ物を送る胃の働きの気が逆に上にいってしまうことで吐き気がでたりします。

B生理前にイライラする
もともとストレス過多の方や怒りっぽい性格の方は、普段から気の巡りが滞っていますので、生理前に衝気が強くなっても気が上手く巡らないため、ますますイライラしてきます。乳が張ったりもします。気が滞ると余分な熱が生まれるので、寝つきも悪くなります。

C不眠
普段から辛いものが好きで身体に余分な熱がこもっている方は、生理前の高温期にはますます体温が上がるため、興奮して眠りにくくなります。

D冷え
生理になると、体温が下がります。血と一緒に気もでていくためです。気は温める力もあるからです。元々冷えのある方は、余計に冷えやすくなり、冷えによる様々な症状がでてきます。女性は、ミニスカートなどのファッションを楽しみたいものですが、生理中だけでも身体を冷やさないように、なるべく冷飲食を避けるように気をつけてください。